[競馬] 北海道牧場見学・その2

さて、早来でヴィートマルシェとダリンダ03の見学を案内してくださったのは、
ノーザンファーム早来の事務局長さんでした。この方からはいろいろとお話が
聞けましたのでここでご紹介します。

まず、私たちのようなクラブの一口馬主が牧場を訪ねることについてですが、
大口の個人馬主ばかりを相手にしていると見えないことが私たちと会うことによって
見えてくることもあるということで、このような機会を大切にされているそうです。
ただ、同じ馬を見る場合にはなるべく一緒に来てほしいとの事。実際、同じ馬を
見る目的の違う人がちょっとした時間差で到着した場合には、一緒に案内して
しまうこともあるとの事。

次に、厩舎についてですが、若い調教師や若い騎手を使ってくれる調教師にも
馬を預けてくれるよう、クラブにお願いすることもあるようです。
実績のある厩舎に馬が集まってしまうことはある程度仕方ないものの、
それはあまりよい傾向ではないと思われているようです。

最後に、馬の見立てについてですが、以下のようにおっしゃっていました。
自分たち牧場の人間はどの馬も勝ちあがれるように努力をしている。
しかし、勝つ馬とそうでない馬がある程度出てくるのは仕方がない。
そこで、自分の選んだ馬に後悔をしないように、うわさや評判に惑わされずに
他人と異なる自分なりの馬の見立ての基準を作ることが大事であろう、と。

そのほかにも、初めて持ったクラブ馬がネオユニヴァースであったために、
会社を辞めた人の話など、おもしろい話をたくさんしていただきましたが、
その言葉には、馬産のプロとしての重みがありました。