メール仲介者実名を公表 衆院懲罰委

今回の件で与党も野党も名前が出た元記者を証人喚問したがっていますが,わたしは証人喚問には反対です。今日の報道ステーションでも言っていましたが,耐震偽装の時と同じく証言を拒否されて何も明らかにならないだろうからです。自民党や武部さんが本当に真実を明らかにしたいなら,実名が出たのだから武部さんがこの人物を名誉毀損で訴えて裁判の場でやってほしいです。国会には証人喚問よりも重要な仕事があるはずです。


「頭が固いかもしれないが、情報源の秘匿を過大に評価していたかもしれない」と永田議員は言っていますが,「情報源の秘匿」は大事です。これが私が証人喚問に反対する2つ目の理由です。国会の場では官僚とつながっている政府・与党のほうが圧倒的に情報を持っています。それに対して,野党の側は自分たちで情報を集めなければなりません。その際には今回のように記者から情報を得ることもあるでしょう。しかし、記者が証人喚問されるという前例を作ってしまうと,記者が提供した情報がたまたま間違っていてそれが政治の場で取り上げられたといううだけで証人喚問される可能性が今後も出てきます。そうすると、記者は情報を提供しにくくなるのではないかと思います。一人のインチキな元記者と一人の無知な議員のために,良心的な記者が情報を提供しにくくなるようなことは避けてほしいと思います。