アジア野球選手権に思う

明日から北京オリンピックアジア予選を兼ねたアジア野球選手権が台湾で始まります。星野JAPANにはぜひとも1位で北京オリンピック出場を決めてもらいたいものです。登録選手を見ると,いままでの実績や国際試合の経験よりも今期の成績を純粋に考えて選ばれているようですね。初戦で勢いをつけて3連勝してもらいましょう。


さて、対戦する韓国・台湾のチームを見ると,日本で活躍する選手もいます。また、韓国のヘッドコーチはあの宣銅烈、台湾の監督は郭泰源で打撃コーチは呂明賜です。なんだが、懐かしい感じがします。日本で活躍した選手が各国の監督やコーチになる。もちろん、これらの方々が母国で実績をあげているからでしょうが,日本の野球が認められたような気がしてなんだがうれしいです。


ところで、日本人が他国のコーチをしている例があります。例えば,シンクロの井村前日本代表監督が中国チームを指導しています。井村さんが中国チームを指導することになったときに批判された方もいましたが,それは心が狭いかと思います。井村さんが中国に招聘されたのは実績が認められたからで、それは日本のシンクロが中国で認められたのと同じである意味喜ぶべきことだと思います。野球やサッカーなどの例をあげるまでもなく、日本のスポーツ界も外国人監督やコーチの力無くしてはここまで発展しなかったわけで,それらの方々に受けた恩を他の国々に返すのはある意味当然ではないでしょうか。


野球というスポーツがサッカーに比べて世界的に認知度が低く,オリンピックの公式競技から外れる、というような話題がいつも出るのは、対外的な啓蒙が足らないのも一つの要因ではないか、と私は思います。吉田義男さんが「ムッシュ吉田」としてフランスナショナルチームの監督だったこともあります。今回予選で敗退しましたが,タイのナショナルベースボールチーム総監督は江本孟紀さんだったようです。このように、日本プロ野球のOBがもっと海外に出て世界に野球が広まればいいなあと一野球ファンとして考えた次第です。