なぜ、高校野球だけが特別視されるのか

不祥事に始まり,不祥事に終わった高校野球.もちろん、暴力行為は悪いことですが,他のスポーツでは部員が事件を起こしたからといって部全体が出場停止になることはあまりありません。なぜかを考えたとき、思い出したのが,以下の2冊の本です.

和をもって日本となす〈上〉 (角川文庫)

和をもって日本となす〈上〉 (角川文庫)

日本の野球が精神修養野球であることを論じた名著

スポ-ツとは何か (講談社現代新書)

スポ-ツとは何か (講談社現代新書)

題名の通りスポーツとは何かを論じたこれも名著


そういえば、先日とある新聞の投稿欄にて高校野球が特別視されることについて疑問を呈している意見を目にしました.なぜ、高校野球だけが特別視されるのか.もちろん、野球と他のスポーツの間に優劣があるわけではありません.上の2冊の本を読めばわかりますが,これは野球が戦前から精神修養の場としてみなされてきたことの結果なのです.

さて、ロバート・ホワイティング氏及び玉木正之氏の著書を思い出したり調べたりしているうちに、玉木正之氏が『スポーツとは何かPART2』を刊行予定であるという情報を得ました.私が『スポーツとは何か』を読んだ限りでは、この『スポーツとは何かPART2』も興味深いものになりそうです。刊行されたら,ぜひ読んでみたいと思います.