そもそも

漢字で書くと「抑抑」
英語だと,[in the first place]

最近,仕事で「そもそも」という単語を耳にし,口にすることが多くなった。「そもそも、この仕様(設計)でいいのでしたか?」みたいに。特に,グループに新しい人が来て,自分が新しい仕事を引き継いでから。新しいシステムを引き継いでから,仕様を変更するにあたって「そもそも、このシステムはこれでいいのかな」と自問自答することが多い。ところで、最近山田ズーニーさんのおとなの小論文教室。を読んでいるのだが,その中に「要約する」という言葉があった。この「要約する」という言葉と「そもそも」は≒(ニアイコール)だ。そして、システムの仕様を考えるのも自分のことを考えるのも、「現状にとらわれずに,本来の姿を考える」ということでは,同じことではないかと思った。そういえば,山田ズーニーさんの17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)に次のような文章があった。

でも、「自分はこれからだ」と思っているおとなは、もっと悩む。

今まで何十年築きあげてきた自分や習慣を、一度解体しなければ,未来の振り幅は大きく広がらない。だから、おとなの思春期はすごいのだ。

今までは、何事も人の作った「仕様書」をプログラミングするだけのことが多かったがそれではいけないと思う。やはり、自分自身で本来の姿を考え設計しないと。これからは、どんどん「そもそも〜」という問いを自分自身に発していこう。何事も、すぐには答えが出ないかも知れないが。