今年22〜24冊目

ワーキングプア―日本を蝕む病

ワーキングプア―日本を蝕む病

NHKの特集を見たときも衝撃を受けたが、改めて読んでも驚かされる。努力して、資格をとっても時給が10円しか上がらない社会とはどんな世の中か。そのような人々に社会は「それは自己責任だ」と言えるのか。能力や機会がありながら、自分の働く場所を自分の能力や意志だけで決められない人もいる。そのような人々にどう手を差し伸べるのか。考えるべきことは多い。

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

文章は平易だが、内容は意外に深い。カバーにあるように、社会科学的認識とは何かについて、わかりやすく書かれている。小学校高学年から中学生向けだと思うが、大人が読んでも改めていろいろ気づかされる本。

  • 「渋滞」の先頭は何をしているのか。

「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)

「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)

「万物は渋滞する。」車だけでなく、人も、インターネットのパケットも、ウィルスも、そして社会自体も。渋滞してほしくないものもあれば、渋滞してほしいものもある。本書はそのようなさまざまな「渋滞」について述べた本。「自然渋滞」や「カーナビのジレンマ」などの考え方は興味深い。本書を読むとなぜいつも同じような場所で渋滞が起きるかがわかる。そして、高速の標識の意味も。著者の言うように、渋滞をなくすためには自動車教習所で渋滞について教えるのもひとつの方法かもしれません。これを読むと「渋滞」に対する考え方が変わるかも。