「話を聞く」ということ

今週の水曜(だったと思う)には,報道ステーションにてNEETを取り上げていた.そして、金曜にはNHKにて自殺サイトを取り上げていた.両方を見て思ったのは,彼らの話を聞いてあげられる人が少ないということである.
我々はこのような状態にいる人に会うと,抜け出させてあげたいと思って話を聞くよりも先に自分の意見を言いがちである.しかし、それが逆効果になる場合もある.彼らだって,我々が言うようなことは頭の中でわかっている.彼らは「意見を求めている」のではなく、ただ単に「話を聞いてほしい」のである.
そういえば,以前友人と聴きに行ったコーチングの講演会でこんなことを言っていた.人が「話を聞いてほしい」といった場合,その人の頭の中で自分の意見は大体決まっている.それを,「他人に話す」という行為によって自分の頭の中を整理しているのだと.だとすると,話を聞いているほうは意見を求められるまでは自分の意見を押し付けるようなことはしないほうがいい、ということもある.
私の周りにも、いわゆるNEETのような状態になっている知り合いが何人かいる.そして、近々そのうちの一人と会うことになっている.あまり説教じみたことは言わずに、ただ話を聞いてあげられればいいと思う.