今年40冊目 セキュリティはなぜやぶられたのか

セキュリティはなぜやぶられたのか

普通の人が泥棒に入られないようにと用心する場合も、一国の大統領がテロから国を守ろうとする場合も、あるいはまた、うさぎが食べられないようにと用心する場合も、セキュリティという概念に違いはないのだ。攻撃者と防御者、戦略、対策といった具体的な行動は場合によって異なるが、基本的な原理や行動は不変だし、セキュリティというのものに対する根本的な考え方も変わることはない。

セキュリティというと、表面的な技術に目がいぎがち。著者は有名な暗号学者ですが、この本には難しい技術はほとんど出てきません。もっと、セキュリティの本質的な部分について語られています。この本を読んで、改めてセキュリティとは何かについて考えさせられました。著者の言うとおり、人間生活の全てがセキュリティなのかも知れません。そして、それは「勝つことはできない。引き分けにもできない。ゲームを止めることもできない」ゲーム。セキュリティに絶対はありませんが、それでも日々トレードオフを考えて対応していかねばなりませんね。


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